熱量がすげぇ弦楽四重奏

クァルテット・インテグラのリサイタルへ。一番乗りでした。弦楽四重奏の世界を180度変えたと言ってもいいエネルギーに溢れたゴージャスな若き弦楽四重奏団。若きというのは年齢のみで、演奏は圧倒的なスキルに裏打ちされた高い音楽表現。ベートーヴェンのお洒落な雰囲気を終始感じられる2番は、インテグラらしい快活さ。ベートーヴェンの中期の傑作ラズモフスキー1番は、新たなクァルテット・インテグラに出会えた。3楽章のアダージョはとても長い大きなフレーズが各パートに受け継がれていき、ベートーヴェンの壮大なスケールを音楽という大河で歌わせているようだった。そこから溢れ出たエネルギーは終楽章へと繋がり、インテグラの真骨頂ともいうべきフレーズのなだれが次々と。もちろん良い意味で。全楽章で約40分の演奏となるが、3楽章からは早送りされているくらいの感覚でした。
これからのクァルテット・インテグラに益々期待しています。

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